ようやく『武士の一分』

三ヵ月半以上も前に前売りを買っていたのに、なかなかタイミングが合わず、ようやく観に行ってきました。
色んな番宣番組やワッツの話や人の感想を聞いて、話の流れやラストが思いっきり分かっていたけどね（笑）。ま、基本ネタバレは気にしないタイプなので、それは全然問題ありませんでしたが。

肝心の感想は、良かったの一言に尽きます。
始まって数分は「木村さんだ」という意識がこちらにあったし、役の中にちらっと木村さんが見え隠れしていたのですが、しばらく経ったらそんなことすっかり忘れていました。スクリーンに新之丞そのものしかいないんです。今思い出すと、あの感覚はちょっと不思議です。観ていていつ木村さんから三村新之丞に切り替わったのか、自分でも覚えていないから。
内容も良かったです。ラストはじーんときました。さすがに泣きはしませんでしたけどね。映画でも本でも、人が死ぬシーンじゃないと泣けない人間なんです（苦笑）。
でももう一回観に行っていいなと思える作品。

個人的におぉ！と思ったのは、番宣番組で何度も取り上げられていましたが、加世さんを見えない目でじっと見つめるシーン。あの眼は本当に怖かった。でもすごく良かった。

ラジオで木村さんが話していてどういうこと？と思ったけど、実際に映画を観て「確かに」と感じたのは、小林稔侍さんのシーンでしょうか。当時としては仕方のないこととはいえ、ちょっとやり切れなかったです。それを言ったら、島田も同じなのかもしれませんが。