× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開初日に観て来たのに、思ったことがありすぎて自分の中でぐちゃぐちゃしてしまい、今ごろな感想です。
まだ観ていない方もいると思いますので、一応隠します。
号泣でした。とにかく号泣。
一番最初に泣いたのは豊松と大西のシーンで、次に泣いたのは絞首台のシーン。それから、ミスチルの曲で最後に一気にぶわっと。 映画館だったから泣き声抑えられたけど、一人で観ていたらギアス最終回みたいに30分ぐらい大泣きしていたと思う。 一回目を観終わったときの気持ちとしては、「なんで」「どうして」というのが大きかったかもしれないです。二回目を観たらまた印象が変わるのかな。 以下、印象に残ったことを思い出した順に。 ●豊松は普通に優しい、いい人だったと思います。 上官に虐げられる仲間を見て思わず手を差し伸べてしまうほど、死刑判決を受ける原因となった矢野中将の死を悼むほどいい人だった。 でも優しくていい人だった部分が、結果としては彼を絞首台へと向かわせてしまった。 もし彼が優しくない、他人のことをまったく思わない人間だったら、上官にいびられることも捕虜を殺せという命令を受けることもなかったかもしれない。そう思うと、ひどく理不尽でやるせないものを感じます。 しかも彼の上司であった人たちは、矢野中将を除き、誰も死刑判決を受けていない。 たしかに実行したのは豊松たちだけど、命令違反をしたら逆に自分たちが殺されるような状況下で、彼らにほかの選択肢はなかった。それなのに、どうして命令を拒否しなかったのかと聞いてくる裁判。そもそも通訳が機能していなくて、きちんと訳せていない。 あんな裁判で生死が決められて、理不尽なんて言葉では足りないと思いました。 ●映画の中で、刑を執行するために連れて行かれるのは矢野中将と大西と豊松、実際に絞首台でのシーンがあるのは矢野中将と豊松だけなんですよね。 これは職業軍人と一市民との違い、同じ一市民でも戦地で人を殺してしまい死刑判決を受け入れようとする人と、冤罪で裁かれ死刑判決をまったく受け入れられない人との違いが出ているのかなと、個人的に思いました。 矢野中将は最期のときまで軍人としての自分を保っていた。 大西は諦観した自分というものを演じていたように感じられ、監守の足音に取り乱した様子を見せるんだけど、それでも自分の名前が呼ばれたあとはただ静かに去っていった。 豊松はこのままここを出られるかもしれないという希望を抱いたところに、刑を執行するという事実を伝えられ茫然自失となる。当たり前だけど、矢野中将のような毅然とした態度で絞首台に立つなんてことは不可能だった。 実際に人を殺し、罪を犯した意識を持つ大西と、人を殺していないのに死刑とされた豊松の違い。軍人として生きてきた矢野中将と、ただの平凡な庶民として生きてきた豊松の違いがよく表れていたと思いました。 そして、誰もが皆、矢野中将のように死んでいくことはできないと思いました。 ●西沢さんとの別れのシーンはすごく良かった。豊松のチェンジブロックを囚人たちが我が事のように喜んでいるのも良かった。 それだけに、結末を考えると胸が締め付けられてたまりませんでした。 チェンジブロックだと言われた以降は絶望しかなかったけれど、よろけた豊松をジョンが支えてくれたのは唯一の救いでした。 矢野中将との郵便係りになってくれたり、面会室で豊松を椅子に座らせてくれたり、一緒になって直子をあやしてくれたり、ジョンもいい人だったなぁ。 ●署名を集める房江とか、お父さんの帰りを待つケン坊とか、豊松が戻ってくることを信じていた家族を思うと・・・。 小宮さんが、死刑囚の遺体は家族に返されない、遺体をどこに埋めたかも教えられないと言っていたのがショックでした。結局、房江たちに残されたのはあの遺書だけなんでしょうか・・・。 ●遺書を書くシーン。 予告でも観たけど、あの豊松の顔は本当に怖かったです。気付いたら鳥肌が立ってた。 遺書を書くところと、遺書を読む声、絞首台へ向かうところから最期のシーンまでは本当に秀逸だと思う。 ●予告であった家族の写真を撫でるシーン。 あれは独房の中で、豊松が家族を思って撫でているんだと思ってたのです。 そしたらまさか、写真を見る間もなく頭に布を被せられ、見えないまま撫でていただなんて。 映画を最初から最後まで観て、私が一番絶望を感じたのは、布を被せられたシーンだったかもしれません。首を吊られるシーンもショックだったんだけど、最期は内容を知っていたから覚悟できていたのですが、問答無用で顔隠されたところは“あぁこれで終わるんだ”とショックでたまりませんでした。 ●中居さんが言うように、今もどこかで誰かが豊松のように理不尽な目に遭っている。平和を享受できる幸せを、私たちはもっと噛み締めなければならないのだと思います。 辛くて悔しくて悲しくて、とても気楽に扱える内容ではないけれど、貝に出ると決めた中居さんにも、中居さんで貝を撮ってくれた監督やスタッフにも感謝です。 PR この記事にコメントする
|
カレンダー
プロフィール
HN:
サトリ
性別:
女性
職業:
そういえば五年目でしたな社会人
趣味:
スマとコードギアス
自己紹介:
スマ好き。やや中居さん寄り。2TOPファン。でも何より5スマ大好き。メンバーに対して温度差はまったくなし。
自分を一言で言うと多分「変な人」。天邪鬼で流行モノ嫌い。とにかくややこしい人間です。 最近、コードギアスにもどっぷりハマり中。ルルーシュ好き過ぎてどうしようなんてアホなこと言ってます。 スマ友達、ギアス友達、絶賛募集中です。 コメントは投稿してもすぐに反映されませんのでご注意下さい。ちなみに、コメントいただけたら泣いて喜びます。 個別にお返事が必要なときは、メールアドレスと「コメント非公開」の旨をご記入の上、コメント欄からご連絡下さい。
お気に入り
最新情報
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
|